前回記事(令和の自作PCに挑戦!!(Ryzen3900X組立へ))からしばらく立ちましてパソコンの温度が気になり始めてきましたのでデータ部品(M.2 SSD)の熱対策をしてみました。
熱対策のジレンマ
アレニウスの法則(部品の発熱は10℃下がれば寿命は2倍になる)という法則があるのですが部品寿命をのばす為、熱対策は重要と考えますが熱対策にファンを使用するため熱対策=騒音増大でもあります。なるべくは静かにしたいけど冷やしたいというジレンマでもあります。しかし今回はケースを静音仕様(天板を塞いだまま)にして熱対策をやってみようと思います。(冷却重視で静音なんていらないぜーなら究極は古式伝統芸であるサイドパネルをあけて扇風機直撃爆音仕様にしますw)
一番気になるSSD(M.2)
そういうものだと言われればそうなのかもしれませんがSSD(M.2)の温度がとても高くデータが入っているのでほんとに大丈夫だろうかと思い始めまして構造上の問題もあるのでしょうか私の持っているマザーボード(MSI MEG X570 UNIFY)はCPUとグラフィックボードの両熱源の間にあってSDD(M.2)自身も高温になりお互いによくない状況になっているように思います。(MAX53.0℃ アイドル時45.0℃ 室温22℃)検査ソフトはLibre Hardware Monitorです。
このマザーボードは3本SDD(M.2)が付けられるのですが一番上だけ付属のヒートシンクが少し長く作ってあります。。。が!グラフィックボードを激しく使っている時にはかなり温度が上昇し春先の今でこんな温度では(室温22℃)真夏になったらどうなるのかこわいのでなんとかせねば!と言う事になりました。
熱対策 第一弾:SSD(M.2)移動 + 大型ヒートシンク
SSD(M.2)のスロットから移動してグラフィックボードの上から下のスロットに移動しましたこの時にやはりマザーボードと水平にSSD(M.2)を付けるのは見栄えはいいですが風通し(排熱)はあまり効率がよくないと考え垂直に付ける事により裏表の風通りをよくしより冷却ができると思います。
垂直にはそのままでは付けられませんので付けられる部品で冷却機能のついた物を探してほかの方のレビューの内容を見て以下の商品に決めました。
大型ヒートシンク(kryoM.2 evo)
こちらはevo付きと無しがあるのですがevoのほうがヒートシンクが大きくなり両面だったのでこちらを選びました。ほか違いはevoのほうがLEDが付きます。
(当製品は商品名にPCI-E 3.0とありますが4.0でも稼働しました。)
早速開封してみたのですが中身は梱包されておらず金具が箱の中身を傷付けていました。中古品か?という感じでした。。。説明書はペラ一枚でこれは自作テクニックが問われている!と思いましたよw まあ冷却してくれればいいんですよ。と納得する事にしました。
表はなかなか大きなヒートシンクです。裏はーー画面右上のネジの塗料が剥げている。。。では組立て行きます。ネジは小さいので精密ドライバー必要かとおもいます。
組立
裏面の4つのネジを外して表ヒートシンク取ります熱伝導サーマルパッドが二枚ありましたので裏面にサーマルパッドのシートを剥がして取り付けます。
あとはマニュアル通りサンドイッチにして完成です。割と簡単に取付できました。早速取り付けてみましょう。
さて起動!移動したのに問題なく認識しWindowsが立ち上がりました。さてと付けた様子ですがーーーまばゆいほどのオレンジ!!w 光る場所は周りハードディスクマークのアクセスランプですと光物はいらないのでLEDスイッチあるので消してしまいましょう。(右の写真)
裏のLEDスイッチの仕様
ON:周りとアクセスランプが常時点灯し更にSSDにアクセスあるとアクセスランプがもっと光って点滅するピカピカ仕様
OFF:SSDにアクセスがある時のみアクセスランプが点滅
SSD:SSDにアクセスがある時のみ周りとアクセスランプが点滅
あれ?すべてを消灯できない。。。みたいです。。。 仕方ないのでOFFで使います。
気を取り直して性能検査してみます。
性能検査
やはりCPUとか中央から離れしまうので性能は落ちるとは聞いていますが上がってますね??なんででしょう???まあ誤差の範囲なんでこの違いは体感できませんがちょっと得した気分です。お次は温度
これすごくないですか?しかも移動後は計測時で室温27℃(移動前は22℃)だったんですよ。12℃~13℃も下がりました!!
移動前のアイドル時より移動後の最大温度のほうが低い!大体10℃下がったので寿命も2倍長持ちです(本当かな?)性能も下がらず温度が下がりました。寿命はわかりませんがかなり精神的に落ち着きましたw
他、データが取れていないので体感で申し訳ないのですがCPUの最大温度とグラフィックボードの最大温度が下がりまた負荷テスト後の温度の下がり方が速くなりました。
SSD(M.2)の移動によって熱源が分散し温度が上がりづらく下がりやすくなったと考えられます。
熱対策 第二段:SSD(M.2)冷却ファン追加(ちょいと蛇足ぎみ)
上記の内容でかなり冷却できたのでいいのですが実はどれくらい冷えるかわからなかったので更に大型ヒートシンク(kryoM.2 evo)を冷却するファンという物同時に購入していました。(長尾製作所 M.2 SSD変換PCI用ファンステイ 80mm薄型ファン)
設置した大型ヒートシンクの下から冷却する仕組みでファンとファンステイがついてきました。
組立
早速取付ましたがステイとファン固定するネジが柔らかい材質なのかなめやすいので注意してください。(アマゾンの紹介写真もなめかかってますよーw)大型ヒートシンクとの隙間は5mmほどでしょうか?よく冷えそうです。計測してみました。
性能検査
CrystalDiskInfoMarkを使用して温度が下がりきるまで放置状態の写真ですが更に最高温度は更に6℃下がりました!!(室温27℃)最低温度はファンが30℃から40℃までゆるゆると回る静音設定をBIOSでしていたので温度は変わりませんでした。ファンの音はとても静かです。負荷をかけても3℃しか上がらないのはやはり空冷にも意味がありましたね。
まとめ
今回は満足いく結果になったと思います。温度がだいぶ下がり一安心です。冷却ファン追加はやりすぎ感はありますが大切なデータ部なので冷やしすぎって事はないのかなーと思います。後は温度によるファンコントロールをして温度と静音のバランスを取って行きたいと思います。
今回のまとめ
メリット : 思った以上に冷えて大満足!!
デメリット : お値段が高い、冷却ファンはいらなかったかも。。。(夏の温度次第?)
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